SPECIAL MEETING

ここでなくても生けていけてるか? リオOB・OGと中川代表の起業家対談

夢中になれば、仕事は楽しい。それがリオで学んだこと。

リオが求める人物像のひとつに「将来、経営者になりたい人」がある。実際に、リオでスキルを磨いた数多くの人材が、経営者として羽ばたいている。今日はそんなOB・OGの方々にお集まりいただき、中川代表との対談を通じて、それぞれの背景を探っていく。

菅原 朋子

入社年月日:平成19年4月1日
退職年月日:平成23年4月30日
所属部署:賃貸仲介
運営会社:株式会社SREM
(賃貸仲介会社)

 
中川:
本日はお集まりいただきましてありがとうございます。みなさん、ご立派になられて(笑)。
司会者:
採用時にはみなさんの面接をされてると思うんですけど、それぞれ初対面ではどんな印象でしたか?
中川:
髙田は大学でバスケをやってて、すごい活躍してたんだよね。だから印象としては「文武両道」。それに、結構SPIがよかった。
髙田:
それは知らなかったですね。
中川:
勉強ができるという意味ではなくて、性格的にベンチャーに向いてた。あえてリスクをとるタイプ。悪く言えば、あんまり考えずに動くっていうことかもしれないけど。

菅原の第一印象は「かわいらしい」。なのに性格はなかなか鋭くて、ギャップにびっくりした。でも、それはむしろ心強かったな。当時、仲介部門に女性を入れようという雰囲気が社内にあったんだけど、性格が優しすぎると相手の業者の空気に飲まれてしまうから。あとは、名門高校を中退したっていうのも自分にとってはすごいインパクト。中学校までは成績よかったのに、高校で学校の先生ともめたんだっけ。
菅原:
いや、友達ができなかったんです(笑)。
中川:
小原は中途で入社して、鑑定士の免許も持ってたんだよね。巣鴨高校で、文系で、東大相撲部で、っていうのは覚えてる。体つきが細かったから「え、マネージャーでしょ?」って聞いたよね。そしたら、「いや、大学の相撲部には階級があるんです」って答えだったかな。柔道みたいに。だからこの体重でもやれるんです、と。
髙田:
インパクト強いですからね。小原さん、相撲部。
中川:
じつは当時、社会科学系の出身者を積極的に採ってたのよ。文学部とかって基本的には採らなかった。僕らは経済合理的にアドバイスするのが仕事なのに、文学部って経済非合理的に動くものって思ってたから。今はちょっと意図的に文学部を採用して人事に入れたりもしてるけど、当時は「文学部か……」って思っちゃった。話してみると、これがまた文学部っぽいのよ。

三澤も中途入社なんだよね。空手か何かやってて、前職は設計事務所。SPIがすごくよかったのと、やっぱり短気で、よく考えなくて、みたいな。

髙田 圭佑

入社年月日:平成22年4月1日
退職年月日:平成24年8月6日
所属部署:賃貸仲介
運営会社:Bambooboy株式会社
(クラウド賃貸管理ソフト
「Redocs」の開発、販売)

 

小原 正徳

入社年月日:平成22年1月1日
退職年月日:平成24年10月14日
所属部署:管理1年、鑑定事業部1年半
 アセットマネジメント事業部6ヶ月
運営会社:株式会社不動産科学研究所
(不動産評価を中心とする
コンサルティング業)

 
三澤:
よく覚えてますね(笑)。
中川:
いろいろ覚えてる。今、カンペなんて見てないから(笑)。

みんなが辞めた時のこともすっごい覚えてるよ。髙田は「ベンチャーキャピタルを始めたい」って言ってきたね。「金は?」って聞いたら「金いるんですか?」って返されて。「いや、ないとできないでしょ」って。
髙田:
だいたい「コト」先行なので。
中川:
「ベンチャーキャピタル」、名前かっこいいじゃん、みたいなね。聞いた時は正直、「え、大丈夫?」と。仲介事業部ですごく活躍もしてたから、会社としては本当にもったいなかったし。当時はね、結構止めたのよ。ただ、今はもう止めないけど。
髙田:
そうなんですか?
中川:
うん、俺も悟った。止めて止まったやつがいない。無駄なことはやめようと。
それにやっぱり、環境変えたほうが人って成長するのよ、いい場合も悪い場合も。だからもうそこは止めないほうがいいと思うので、止めない。戻したい人は、あとから誘おうと。戻ってくる分にはウェルカム。

三澤 浩三

入社年月日:平成21年6月1日
退職年月日:平成24年12月21日
所属部署:不動産管理 約2年
 賃貸仲介 1年8ヶ月
運営会社:株式会社lives
(不動産管理会社)

 

起業の血が流れるタイプを、リオは集める。

 
司会者:
みなさん、入ったときから独立志望だったんですか?
髙田:
僕はそうですね。3年以内に辞めるという決意をもって入社をしていました。起業して何をやりたいっていうのも特になかったんですけれども、とりあえず一生懸命やって、辞めて、独り立ちしようと。
三澤:
何年で辞めたんでしたっけ。
髙田:
2年2カ月か3カ月か、それぐらいですね。
中川:
今、ITだけど、半分不動産だもんね。
髙田:
そうですね。お客さん全員不動産屋、もしくは個人のオーナーさんなので、そういう意味では最初の仕事がすごく生きていますね。不動産会社を経験して、実務を経験した人がプログラマになってるというのは。
中川:
あんまりいないよね。
髙田:
はい。その分、クライアントから「よく分かってますね」って言っていただけるのは実務面でのよかったところですね。
中川:
俺ね、小原辞めるときもけっこう引き留めた覚えがある。リオから外資だよね? ベンチャーや外資系に行くのはすごくいい道。でも「英語は?」って聞いたら、「しゃべれません」って。「でも文学部ですから」って言い張るから、まあ、なんとかなるんだろうなって(笑)。
 
 
小原:
そう、だから僕は、独立するつもりはあんまりなかった。
三澤:
僕はもともと独立志向だと、社長にも面接で言いました。
中川:
お父さんが不動産業を営んでるんだよね。将来はそれを自分でやる。
三澤:
そうですね。
中川:
だから、僕は三澤はあんまり止めなかった。止まらないと思った。
髙田:
止まんなさそう。
中川:
菅原は?
菅原:
私は全然思ってなかったんですよ。独立とか。
中川:
俺も独立するとは思ってなかった。社長って、精神的に負荷がかかる商売。独立するのもハイリスクハイリターンじゃないですか。菅原がそのハイリスクに耐えうるとは思わなかったのよ。誰かに守ってもらいながら生きていくタイプかなと思ってた。
 
 
菅原:
たぶん、私がストレスを感じるポイントがみんなとずれてるんです。自分の思ってることができないのがいちばんのストレスなんですよ。「自分はこうしたいのに、誰々さんにダメって言われた」みたいなことが。もう高校生からそうです。みんなと同じ事していると、本当にそれはやりたいことなの、みたいに思っちゃう。会社にいると、会社が決めた目標があって、自分が賛同しているかどうかは置いといて、同じ方向を向かなきゃいけないことがありますよね。とはいえ会社のことが大好きだからがんばるんだけど、だんだんと自分なりの目標だってできてくる。それができない事がストレスになっていた。だから、独立してよかったんです。今は全然ストレスなし。自分が思うままにやれるし、やりたいことのためならストレスがかかったとしても辛くはない。
中川:
僕はリクルートにいたので、独立してる同期が結構いて。ただ、独立ってやっぱり性格だよね。やりたいことやって失敗しても、人ってあんまり後悔しないのよ。やりたいことができずに失敗した場合に後悔する。だから、性格的にやりたいことが強いタイプって独立していく。
三澤:
採用するときは、そのあたりは気にするんですか?
中川:
リクルート時代に江副さんに教えてもらったんだけど、小さな会社が大きい会社に勝とうと思ったら、大きい会社が採るような人間を採用しても絶対に勝てない。今言ったような性格の人間、僕は「起業家の血が流れてる」って勝手に言ってるんだけど、そんなタイプを意識してる。多少癖があって、自分の思い通りにやりたい気持ちが強いやつを集めないと、多分勝てない。
 

成長する箱として会社を利用すればいい。

 
中川:
個人的にはね、成長する箱として会社を利用してほしいのよ。自分もリクルートを利用したし。
小原:
ずっとそう言ってましたよね。
中川:
「会社を利用しよう」と。社員に経営の事なんて考えてもらおうと思わない。僕もリクルート時代、リクルートの経営なんて考えなかった。売上いくらとかも知らなかったよ。自分の将来しか考えなかった。個人的には、それでいいような気がする。あとは経営者がリスク背負って、リスク判断をして組織を経営していけばいい話だよね。
髙田:
そこを従業員に頼ってしまってはいけない。
中川:
従業員が会社に依存したり、会社が従業員に依存したら駄目だと思う。ギブアンドテイクっていうか、お互いに利用すりゃいいんだから。うちも従業員を利用するし、従業員も会社を利用すりゃいいんだ。その関係が健全だと思うな。それに僕は、一人でも多くの優秀な人材を育てることは、日本の国力を守ることでもあると思ってる。リオには中国や台湾からの社員がいるんだけど、意識も仕事のレベルもすごく高いのよ。彼らを見ていると、日本の10倍もの人口を抱える中国が、日本を超える日も遠くないなと思っちゃう。だからこそ、社員にはリオという箱を思いっきり利用してもらって、日本の競争力を支えるぐらいの人材になってほしい。
 

責任感を持ってやるから、判断力が育つ。

 
司会者:
最後のお題として、独立を志す学生に、リオにいてよかったなと思うことを聞かせてください。
三澤:
成長の度合いが速いっていうのはありますね。大きな責任を背負いながら仕事できたので。プロジェクトのリーダーや管理は自分事だと思ってやっていたし、経営者じゃないにしろ、自分が背負うつもりでやっていたのが結果的にはよかったかなと思っています。責任感を持つということは、自分で判断する場面が増えることなんですよね。経営者の仕事ってまさに判断の連続なので、それをリオで実践できたのは大きかった。
菅原:
若いうちはがんばれる環境に身を置くべきだと思っているんですが、リオに入れば「勝手にがんばれる」のはいいところですよね。
髙田:
がんばらないといけないですからね。
菅原:
そうじゃなきゃ成長できないし、ついていけない。勝手にがんばらせてくれるっていうのは、すごくいい環境だと思います。
 

実業としての、不動産の強さ。

 
中川:
じつは今、リオの採用のコンペティターはITなのよ。3年前まではそうじゃなかった。例えば「銀行と悩んでいます」とか「他の不動産会社と悩んでいます」っていうのは結構いた。そこは負けたり勝ったりしつつも、半々ぐらいでうちの会社に来てもらえたけど、今ね、いい人がほとんどITに入る。これってリオだけじゃなくて、もうグローバルでそうなんだよ。だから、ウォール街に優秀な学生が来ないって聞いた事もある。
髙田:
シリコンバレーに行っちゃう。
中川:
そう、シリコンバレーに行っちゃうんだ。確かにIT業界に入れば、20代で急成長できるかもしれない。でも、急成長の後には急降下があるわけで。一方で不動産はストックビジネスだから、蓄えていった人脈や経験が40代、50代になって効いてくる。そうなったら、もう負けないじゃん。いちばんお金を使いたい年代にお金を持つことができて、将来の不安なく使える(笑)。その意味でも、この業界を勧めたいんだけどね。
髙田:
IT業界に身を置く者としては、ITのよさはレスポンスの速さだと思うんです。例えばWebサイトで、ここにボタンを設置しましょうっていうのが1日でできる。でも不動産だと、「ここのキッチンを入れ替えてみようか」となれば1週間、1ヶ月かかったりする。さらにITなら、効果が上がるか上がらないかもリアルタイムで計測できるわけですよ。SNSだとすぐにレスポンス返ってくる。写真を撮ったら「いいね!」が100件返ってくる。「じゃあ、もっとやってみよう」と、瞬間瞬間でやっていきたい。自分の書いた記事が100万PVいった。じゃあ次は200万いってみよう、みたいな。
中川:
でもそれって、20代とか30代だからできるわけだよね。人生100年って時代はそんなに先の夢じゃないと思うけど、そうなれば80歳ぐらいまで働いてなきゃいけないのに、80歳でITができるのかな。
三澤:
まず不動産があって、プラスITを加えたらうまくいくなっていう感覚はありますね。実業なくITでいきなりだと、業界経験がないのでビジネスが見えづらい。
中川:
僕もそう思う。今の三澤の言葉にあったように、不動産って、すごく明快な実業。僕が言うのも変だけど、不動産、金融、資産運用自体が、とても安定した魅力的な実業だと思う。大昔から国家というのは、安定した運営を目指して陣地取りを繰り返してきた。つまり土地取りが、いい資産取りなのよ。その常識はこれからも変わらないだろうし、だからこの業界は10年後も20年後も、30年後も食える業界なんだよね。
小原:
業界としての魅力に加えて、リオには若いうちに絶対にしておくべき苦労を、ちゃんと経験できる環境がありますよね。
髙田:
それにリオには、自分よりも熱い人がたくさんいて、そういう人達に刺激を受けながら常に高い意識を持ち続けられたのはよかったと思います。僕はこれを「熱量保存の法則」って呼んでいます(笑)。
中川:
上手に締めていただいてありがとうございます。みなさんの今後の発展を応援しています。