RIO 採用サイト
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リオが求める人物像のひとつに
「将来、経営者になりたい人」がある。
実際に、リオでスキルを磨いた数多くの人材が、
経営者として羽ばたいている。
今日はそんなOB・OGの方々にお集まりいただき、
中川社長との対談を通じて、
それぞれの背景を探っていく。
中川:
本日はお集まりいただきましてありがとうございます。みなさん、ご立派になられて(笑)。
インタビュアー:
中川社長は採用時にはみなさんの面接をされていると思いますが、それぞれ初対面ではどんな印象でしたか?
中川:
髙田は大学時代にバスケですごく活躍してたんだよね。それに、性格的にベンチャーに向いていると思った。あえてリスクをとるタイプ。悪く言えば、あんまり考えずに動くっていうことかもしれないけど。
髙田:
そうですね。仰る通り、自分はリスクがあってもまず行動するタイプ。だからこそ、2年半で起業できたのかもしれません。
中川:
菅原の第一印象は「初々しい」。なのに自分の考えはハッキリと相手に伝える性格で、ギャップにびっくりした。でも、それがむしろ心強かったな。当時、菅原を仲介部門に配属しようと考えたときに、性格が優しすぎると相手の業者の空気に飲まれてしまうかなと少し心配だったけど、良い意味で意外な結果だったから。あとは、名門高校を中退したっていうのもすごいインパクト。
菅原:
友達ができなかったんです(笑)。
中川:
小原は中途で入社して、鑑定士の資格持ってたんだよね。巣鴨高校で、文系で、東大相撲部で、っていうのは覚えてる。体つきが細かったから「え、マネージャーでしょ?」って聞いたよね。そしたら、「いや、大学の相撲部には柔道みたいに階級があるんです」って答えだったかな。だからこの体重でもやれるんです、と。
インタビュアー:
では逆に、みなさんがリオを退職された時、中川社長はどのような思いでみなさんを送り出しましたか?また、みなさんはその先の将来についてどのようなビジョンを描いていらっしゃったのでしょうか。
中川:
みんなが辞めた時のことはすごく覚えてるよ。髙田は「ベンチャーキャピタルを始めたい」って言ってきたんだったよね。「金は?」って聞いたら「金いるんですか?」って返されて。「いや、ないとできないでしょ」って。
髙田:
だいたい「コト」先行なので。
中川:
「ベンチャーキャピタル」ってなんとなくかっこいいじゃん、みたいなね。聞いた時は正直、「え、大丈夫?」と思った。仲介部門ですごく活躍もしてたから、会社としては本当にもったいなかったし、そこまで具体的に考えてないようなら引き留めた方がいいかなとも思った。
けど、環境を変えたほうが人って成長するから最終的にはやっぱり応援しようと。戻ってきてほしい人は、起業なり転職なり、他でチャレンジした後ででも誘えばいいしね。うちは、一度退職した社員が戻ってくる分にはウェルカムだから。
髙田 圭佑
髙田 圭佑

入社年月日:平成22年4月1日
退職年月日:平成24年8月6日
所属部署:賃貸仲介
運営会社:Bambooboy株式会社
(クラウド賃貸管理ソフト
「Redocs」の開発、販売)

菅原 朋子
菅原 朋子

入社年月日:平成19年4月1日
退職年月日:平成23年4月30日
所属部署:賃貸仲介
運営会社:株式会社SREM
(賃貸仲介会社)

三澤 浩三
三澤 浩三

入社年月日:平成21年6月1日
退職年月日:平成24年12月21日
所属部署:不動産管理 約2年

 賃貸仲介 1年8ヶ月
運営会社:株式会社lives
(不動産管理会社)

小原 正徳
小原 正徳

入社年月日:平成22年1月1日

退職年月日:平成24年10月14日
所属部署:管理1年、鑑定事業部1年半、アセットマネジメント事業部6ヶ月
運営会社:株式会社不動産科学研究所(不動産評価を中心とするコンサルティング業)

髙田:
僕はもともと独立したいと考えていたので、3年以内に辞めるという決意をもって入社しました。当初から起業して何をやりたいっていうのを具体的に考えていたわけではないんですけど、とりあえず3年間一生懸命やって、辞めて、独り立ちしようと。実際には、2年2カ月か3カ月か、それぐらいでリオを退職しました。
中川:
今髙田が展開している事業はIT系のサービスだけど、不動産業界で学んだことは役に立ってる?
髙田:
はい。クライアントは全員不動産会社か個人のオーナーさんなので、そういう意味ではリオでのファーストキャリアがすごく生きていますね。不動産会社を経験して、実務を経験した人がプログラマになってるというのはあんまりいないので、クライアントから「よく分かってますね」って言っていただけるのは実務面でのよかったところですね。
中川:
そういえば、小原が辞めたいと言ってきた時も腹を割って話し合った覚えがある。リオから外資に行ったんだよね?ベンチャーや外資系に行くのは個人的にはすごくいい道だけど、「英語は?」って聞いたら、「しゃべれません」って。大丈夫かと心配になったけど、本人が「でも文学部ですから」って言い張るから、まあ、なんとかなるんだろうなって(笑)。
小原:
そうですね。僕は、元々は独立するつもりはあまりなかったんです。だからリオを退職した後は外資に進んだわけですが、その後紆余曲折あって不動産評価を中心としたコンサルティングの企業を立ち上げました。
三澤:
僕は社長にも面接で言いましたが、もともと独立志向でした。父が不動産業を営んでいたので、将来はそれを自分が継ごうと。
中川:
そうだったよね。その経緯もあったから、僕は三澤が退職を申し出てきた時は、会社としては残念だけど想定してたことでもあるし、快く送り出そうと思った。
菅原:
私は正直全然思ってなかったんですよ。独立とか。
中川:
俺も独立するとは思ってなかった。社長って、精神的に負荷がかかる仕事だし、独立すること自体がハイリスクハイリターンだよね。菅原がそのハイリスクに耐えうるとは思わなかった。どっちかと言うと安泰を求めるタイプかなと思ってたから。
菅原:
たぶん、私がストレスを感じるポイントがみんなとズレてるんです。私にとっては“自分の思っていることができない”というのが、一番のストレス。「自分はこうしたいのに、誰々さんにダメって言われた」というようなことが。高校生の頃から、みんなと同じことしていると、本当にそれがやりたいことなの?と思ってしまって。会社にいると、会社の方針があって、自分がそれに共感しているかどうかはさておき、組織の一員として同じ方向を向かなきゃいけないことがありますよね。会社のことが大好きだから頑張るけど、だんだんと自分なりのやりたいことや方向性だってできてくる。それに向かって自分の全力を注げないことがストレスになっていました。だから、独立してよかったと思います。今はそういったストレスからはすっかり解放されたので。自分が思うままにやれるし、やりたいことのためならストレスがかかったとしても辛くはない。
中川:
僕はリクルートグループにいたので、独立している同期が結構いる。ただ、独立ってやっぱり性格だよね。やりたいことやって失敗しても、人ってあんまり後悔しない。やりたいことができずに失敗した場合に後悔する。だから、性格的にやりたいことが強いタイプが独立していくんだと思う。
三澤:
採用するときは、そのあたりは気にするんですか?
中川:
リクルート時代に江副さんに教えてもらったんだけど、小さな会社が大きい会社に勝とうと思ったら、大きい会社が採るような人間を採用しても絶対に勝てない、と。今言ったような性格の人間、僕は「起業家の血が流れてる」って勝手に言ってるんだけど、そんなタイプを意識してる。個性があって、かつ自分の思い通りにやりたい気持ちが強いやつを集めないと、多分大きな会社には勝てない。個人的には、成長する箱として会社を利用してほしいと思ってるし、自分もリクルートを利用して成長させてもらったおかげで今があると思ってる。なので、リオを選んでくれた社員にもそんな環境を提供できれば、と。
小原:
私たちが入社した頃もそうでしたが、ずっとそのスタンスですよね。これは中川社長の変わらない思いなんですね。
中川:
社員には「会社に貢献しよう」ではなく、「会社を利用しよう」という思いでリオに来てほしい。僕もリクルート時代、会社の業績に貢献しようなんて考えなかった。売上がいくらとかも知らなかったよ。ひたすらに、自分の将来のことしか考えていなかった。個人的には、それでいいような気がする。あとは経営者が経営にかかるリスクを背負って、リスク判断をして組織を経営していけばいい話だよね。
髙田:
だからこそ中川社長は、会社を利用して成長した社員が次のステップに進むときは、応援して送り出してくださるんですね。
中川:
従業員が会社に依存したり、会社が従業員に依存したら駄目だと思う。ギブアンドテイクっていうか、従業員は会社を利用し、同時に会社は向上心の高い従業員の力を糧に大きく成長する、その関係が健全だと思う。それに僕は、一人でも多くの優秀な人材を育てることは、日本の国力を守ることにも通ずると思ってる。リオには中国や台湾出身の社員がいるんだけど、彼らの意識や仕事のレベルってすごく高い。日本の10倍もの人口を抱える中国にそんな人材がどんどん増えると思うと、日本も負けてられないと思う。だからこそ、社員にはリオという箱を思いっきり利用してもらって、日本の競争力を支える人材になってほしい。
インタビュアー:
最後に、独立を志す学生に、リオにいてよかったと思うことを聞かせてください。
三澤:
リオでは大きな責任を背負いながら仕事ができるので、成長が速いっていうのはありますね。プロジェクトにはいつも自分事だと思って取り組んでいたし、実際には経営者ではないにしろ、経営者のつもりというくらいの責任と覚悟を持ってやっていたのが結果的にはよかったかなと思っています。責任を持つということは、自分で判断する場面が増えるということなんですよね。経営者の仕事はまさに判断の連続なので、それをリオで実践できたのは大きかった。
菅原:
若いうちは頑張れる環境に身を置くべきだと思っているんですが、リオに入れば「勝手に頑張れる」のはいいところですよね。
常に自分の全力を出し続けていないと、周りのスピードについていけないから頑張らざるを得ないんです。勝手に頑張らせてくれるっていうのは、すごくいい環境だと思います。
中川:
実は今、リオの採用のコンペティターはIT。数年前までは、例えば「銀行と悩んでいます」とか「他の不動産会社と悩んでいます」っていう方は結構いて、そこは負けたり勝ったりしつつも、半々ぐらいでうちの会社に来てもらえた。でも、今は、優秀な学生はほとんどITに入る。これってリオの採用候補者だけじゃなくて、もうグローバルでそうなんだよ。だから、ウォール街に優秀な学生が来ないって聞いた事もある。
髙田:
アメリカでいうと、ウォール街ではなくシリコンバレーに行っちゃう、ということなんですかね?
中川:
そう、シリコンバレーに行っちゃうんだ。確かにIT業界に入れば、20代で大成功できるかもしれない。でも、その分、新たな競争相手がすぐ出てきたりして、比較的浮き沈みが激しい業界だよね。一方で不動産業界は、大きな金額を扱うにはそれなりのスキルと経験が必要だし、ビジネスのルールが急には変わらない。だから、不動産業界で20代からこつこつと蓄えていった人脈や経験が40代、50代になって効いてくる。そうなったら、もう負けないじゃん。いちばんお金を使いたい年代にお金を持つことができて、将来の不安なく使える。その意味でも、個人的にはこの業界がお勧めなんだけどね。
髙田:
IT業界に身を置く者としては、ITのよさはレスポンスの速さだと思うんです。例えばWebサイトで、ここにボタンを設置しましょうっていうのが1日でできる。でも不動産だと、「ここのキッチンを入れ替えてみようか」となれば1週間、1ヶ月かかったりする。さらにITなら、効果が上がるか上がらないかもリアルタイムでデータに基づく計測ができるわけですよ。SNSだとすぐにレスポンス返ってくる。写真を撮ったら「いいね!」が100件返ってくる。数字で反響がわかるから明解だし、「じゃあ、もっとやってみよう」と、瞬間瞬間でやっていきたい。自分の書いた記事が100万PVいった。じゃあ次は200万いってみよう、と。
中川:
でもそれって、20代・30代だからできるわけだよね。人生100年って時代はそんなに先の夢じゃないと思うし、そうなれば80歳ぐらいまで働かなきゃいけないこともあり得るのに、80歳でITができるのかな。
三澤:
まず不動産があって、プラスITを加えたらうまくいくなっていう感覚はありますね。実業なくITでいきなりだと、業界経験がないのでビジネスが見えづらい。
中川:
そこは僕もそう思う。今の三澤の言葉にあったように、実業を軸にすることって大切で、そういう意味では、不動産、金融、資産運用は、とても安定した魅力的な実業だと思う。大昔から国家というのは、安定した運営を目指して陣地取りを繰り返してきた。つまり土地取りが、そのまま保有資産の価値に直結する。その常識はこれからも変わらないだろうし、だからこの業界は10年後も20年後も、30年後も「食える」業界なんだよね。
小原:
業界としての魅力に加えて、リオには若いうちに絶対にしておくべき努力を、ちゃんと経験できる環境がありますよね。
髙田:
それに、リオには自分よりも熱い人がたくさんいて、そういう人達に刺激を受けながら常に高い意識を持ち続けられたのがよかったと思います。僕はこれを「熱量保存の法則」って呼んでいます(笑)。
中川:
上手に締めていただいてありがとうございます。みなさんの今後の発展を応援しています。
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